フォローアップ講習の開催について
広島畳協同組合(上野正春理事長)は、都道府県職業能力開発協会様が実施する、技能検定合格者に対するフォローアップ講習を開催いたしました。
目 的: ものづくりなど人手不足の分野に対して、技能検定を活用した若年者の入職促進を更に進めていく必要があるため、技能検定合格者を対象に、フォローアップ講習を実施し、技能士の資質向上を図る。
開催内容: 四天付き拝敷の製作
開催日時: 令和4年1月23日(日)、30日(日)の2日間(両日共9:00から16:00)
開催場所: 池田貞男商店様
講 師: 米花俊明氏(現代の名工、全日本畳事業協同組合理事長)
受講者名: 津山氏、木原氏、長浜氏、米花氏
令和4年1月23日(日)午前9時、上野正春理事長の挨拶の後、米花俊明講師の指導の下、第一回フォローアップ講習が開催されました。4人の受講者は、真剣に講師の話を聞きながら、作業を進めていきました。拝敷の特色は、四天を付ける事にあり四天のない物は、拝敷とは言わない。主に神社仏閣で使用され、四天及び四方に付ける縁は、紋縁を使用します。角の紋合わせや、紋を綺麗に出す事が大変難しいとされています。手縫いで一針一針慎重に前後左右のずれを気にしながら、糸の締め具合も加減しながらの作業となります。
当組合設立当初より、60年以上畳技能士の育成に尽力してきました。その結果多くの畳技能士が誕生しました。技能検定には、組合から検定員を派遣し、職業能力開発協会様に協力してきました。また、手縫い作業による老人福祉施設などでのボランティア作業も実施してきました。そうして、今回の受講者4名のような、若い畳技能士が育ち、このフォローアップ講習にも積極的に参加されたものと思います。
特に今回の4人の作業風景を見た感想としまして、実に楽しそうに取り組み、新しい技術を身に付けようと生き生きとされていました。畳技能士を取得するのが最終目的ではなく、その技術を利用して、色んな場所で、色んな畳作りに挑戦するのを楽しんでいる様でした。
組合では、今後も若い畳技能士を育成し、支援していきたいと思っています。